学び直しの礎を振り返る 本嫌い→ギャル研究→絵本

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10年前に新聞記者になったのはいいのですが、

実は、小学生のころから読書もほとんど興味なく、

中学生になってからギャル雑誌ばかり読んでいました。

ラップが好きで、ラップをよく聞いていた中高大学生活でした。

さすがに大学受験のときの国語の成績はズタボロで、

国語ができないから、理系にいこうと思うほど、

国語の勉強はダメでした。

 

ただ、不思議と作文と小論文は得意でした。

 

大学に入ってからは、教育学部で数学の教員免許を取る必要があり、

また本を読むことから遠ざかり、

代数とか、解析学とか、単位をとるのがやっとで、

いま振り返ってもよく覚えていない内容ばかりです。

正直、やっていけないと思った気絶寸前な数年間。

 

それでも、真面目に本を読もうと決意したのは、

本格的にギャルの研究をやろうと思った大学2年の終わりごろからです。

大学の同級生が、

「里子、ギャルの研究を面白がってくれそうな先生がいるよ」

と連れて行ってくれたのが、

新谷周平先生という、新進気鋭の教育社会学者でした。

当時、ギャルが研究になるとは考えてもいなかったので、まさか、、と思っていましたが

先生に、ギャルの話をすると、非常に面白がってくれて、

これを読んだ方がいい、あれも読むべきだ、と読書をほとんどしたことがない私に

ガツガツ読書の課題をだすので、

ここでついていけなければ、私の人生、未来がないなと勝手に思い込み、

必死に読みました。

 

 

「ハマータウンの野郎ども」にはじまり、エスノグラフィーの本などなど。

一冊読んだら、概要を書いて、自分の意見をまとめて、先生とディスカッションする。

時間が足りないので、授業が終わっても、先生を捕まえて、時には飲みに誘って、

延々と教えてもらいました。

 

初めの頃は、本を読むのが苦痛で苦痛で、

20ページに1日かかり、でも翌日はもう少し読めるようになっているというような感じで、

少しずつ慣れていきました。

おそらく、学術書ばかりで、慣れない人が読むには時間がかかると今では分かりますが、

当時は、移動の時間もご飯の時間ももったいなくて、本ばかり読んでいました。

読んだ本は、書き込みだけでなく、分からない箇所で寝てしまったりしたシワもあって、

ボロボロで汚いのですが、

そんな濃密な日々が続きました。

 

あー、大学ってなんて楽しいんだ、なんて教育社会学って面白いんだと、

本が大好きなり、

読むのが苦ではなくなるまで私の場合は時間はかからなかったと思います。

礎は、あの時期に作ってもらったと思います。

だから、大学院にもう一度行って、

記者になって学んだことを体系化したいと心底思ったんだと思います。

 

でも、まさか、新聞記者になるとは夢にも思わず。

記者になって、1年目。

こども新聞の担当になった時、絵本の書評欄でまた挫折を味わうのです。

私、人生で絵本を読んだ記憶がありません。

絵本の読み聞かせを親が学校でやっているということも知らず、

常識を知らないまま記者になってしまい、

猛烈に反省しました。

 

私は親に読み聞かせをしてもらった記憶がありません。

また、私の時代は、小学校のころに親が読み聞かせをするという文化がありませんでした。

私の母は、全く家でも読み聞かせはしませんでしたし、

自宅に絵本もありませんでした。

弟と、友達が⚪️⚪️の絵本について話してたけど、

一体何の本なのか、という話題になったりしたほどです。

 

ただ、我が家には短歌と俳句の本があふれていました。

宮沢賢治の「雨にもマケズ」を読んで、

雪国の人は、私が想像できない寒さを体験して生活しているんだ

とか、

「はらはらと舞う桜」

といった表現に触れたときは、

桜という木は、花びらがゆっくりと落ちていくんだというイメージが沸きました。

弟と一緒に読みながら、全然知らない世界があるなと話していました。

 

多分、私は読書家ではなかったけれど、作文が好きだったのは、

そういう表現に触れて育っていたからだと思います。

言葉のリズムも染み付いています。

この俳句や短歌がラップに通じるようなものがあるような気がします。

 

きっと母は、私が沖縄で育っているので、

日本の四季を教えたかったと思うし、

私はなんで沖縄と日本の季節の感じ方や捉えが違うんだろうということは、

ニュースを見て知ってはいても、上京するまで体験したことがなく、疑問を持っていました。

実は、大学院に来てから、

この地域と東京での捉え方が異なることが私の研究の基礎になっています。

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