
前回、デジタルの世界に飛び込むまでハフポスを知らなかったと書きました。
そんなレベルの私が異動して一番困ったこと。
デジタル用語が全く分からない。
ハフポスも知らないレベルなら、そりゃ分からないのは当然です。
ネットの世界が何の話をしているのか、理解できない、ついていけない。
仕事が楽しくて、充実していた紙の世界と全然違います。
自分で希望したのに、着任して2〜3週間は、異動したことを激しく後悔しました。
後悔しても、何も変わらないんですけど、
ここまで分からない自分に愕然。
やったことないから当然ですが、どうにかしないといけません。
まずは分からない言葉を片っ端から調べて、
Google Keepに意味をまとめていくことにしました。
ただし、細かくやると追いつかないので、最初は大雑把に。
一番最初に手をつけたのは、ページへのアクセス解析を見るGoogle Analyticsの言葉です。
アナリティクスが分からなければ、読者のニーズやどんな記事が読まれているのか分析できません。
仕事に大きな影響がでます。
例えば、こんな感じです。
コンテンツ…新聞でいうと記事
ページビュー(PV)…ページが開かれた回数
アクティブユーザー…ある期間に1回以上、サイトを訪れてくれる人たち
ユニークユーザー(UU)…サイトを訪れた人の数
などなど。
デジタル系の記事を読んでも分からないのでこちらも知らなければなりません。
ユーザーインターフェース(UI)…コンピュータと使う人間の間にあるもの。つまり、使いやすいデザインや仕組みの総称
カニバリズム…人を食べること。つまり、同じ新聞業界でネットが紙を食べてしまうこと
SEO…検索エンジン最適化(もっと分かるやすい言葉ある)
バナー広告…ネット広告
アカウント…ネットにログインする権利
他にもたくさんあるので割愛しますが、はじめは受験勉強のようでした。
一つ一つ覚えながらデジタル系の記事を読んでいく。
デジタルの仕組みを理解していく。
そういうことを必死にやりながら、異動して約1カ月半後、女性向けのウェブマガジンをなんとかスタート。
最初のころはどんな記事が読まれるのか分からず手探り状態。
でも、仕事というのはいろんなことを教えてくれるもので、
少しずつ、ネタの探し方、見出しの付け方などの勘所が分かってくるようになりました。
ウェブは毎日、コツコツ丁寧にやることが大事です。
新聞は、「今日の新聞、明日の古新聞」と言われたりしますが、
ウェブはその日に記事を出せば終わりではありません。
反応を見ながら同じコンテンツに手を加える、記事を育てていく。
紙との違いを知るたび、デジタルの世界も楽しくなっていきました。